社長に粗利益率の話をするだけで、信頼度が一段上がる理由

社長との会話で、こんな経験はありませんか。

「うちは売上3億だけど、全然利益が残らないんだよね」

こう言われたとき、多くの営業マンは「それは大変ですね」と相槌を打つしかできません。

でも、ここでこう返せたらどうでしょう。

「社長、御社の粗利益率、何パーセントくらいですか?」

たったこれだけで、会話の質が変わります。



目次

なぜ「粗利益率」なのか

粗利益率とは、売上から変動費(仕入・材料・外注等)を引いた後に残る「稼ぐ力の源泉」の割合です。

卸売業なら約20%、製造業なら約60%、IT業なら約95%。業種によってこれほど違います。

この数字の意味を知っているだけで、社長の「利益が残らない」という悩みに、こう返せるようになります。

「社長、御社は卸売業なので、粗利益率はおおむね20%前後ですよね。売上3億円なら、粗利益は約6,000万円。この6,000万円から人件費や家賃などの固定費を全部賄うわけですから、そこのバランスがキモになりますね」

ここまで話せるだけで、社長の表情が変わります。

「え、何で保険の営業マンがそんなこと知ってるの?」

この反応が出たら、しめたものです。「この人は、ただの保険屋じゃない」という信頼のスイッチが入ります。



なぜ信頼が上がるのか

理由はシンプルです。

自社の収益構造を正確に理解している社長は、実は非常に少ないからです。

「売上がいくらで、利益がいくら」は知っている。でも、「粗利益率が何%で、固定費がいくらで、だから利益がこれだけ残る」という構造をロジカルに説明できる人が、社長の周りにはほとんどいません。

顧問税理士は「税務申告」の専門家であって、「経営相談」まで踏み込める先生は多くない。銀行は融資の話はしてくれるけれど、収益構造の改善までは踏み込まない。

つまり、社長の隣の「経営相談の椅子」は、空いているんです。

そこに座る第一歩が、「御社の粗利益率、何パーセントくらいですか?」という、たった一言なのです。



今日のポイント

「保険の話」から入らない。「会社の数字の話」から入る。それだけで、社長からの信頼は一段上がります。そして、その信頼の先に、法人保険の商談が自然と生まれます。


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この記事を書いた人

公認会計士・税理士。EY新日本監査法人、プルデンシャル生命を経て、株式会社スリーハートを設立。「財務読み解き道場」を主宰し、保険代理店向けに財務顧問シェアリングサービスを提供している。

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